絶滅危惧種オオワシ見つけた 八雲・遊楽部川で観察会

update 2010/12/27 13:10


 【八雲】絶滅危惧種で、国の天然記念物でもあるオオワシとオジロワシの観察会が26日、八雲町遊楽部川流域で行われた。函館市内近郊の児童13人が参加し、息絶えたサケ(ほっちゃれ)を餌にする姿や木々で羽を休めるワシを見て回り、生態系の奥深さを学んだ。

 函館のNPO法人「なちゅらす」(赤石哲明代表)の自然体験環境プログラムとして実施。観察の前に勉強会を行い、北大大学院水産科学研究院の帰山雅秀教授が「山の栄養分が海を育み、サケが戻って来ることでまた鳥たちや森林が豊かになる」と説明し、「遊楽部川はサケの自然繁殖が大規模で、このためワシも多く飛来する。サケは自然の生態系で重要な存在」と伝えた。

 観察場所は市街地から10キロ上流で、岸辺や遠くの林の木々にワシの姿を目にした児童は「いっぱいいる。あそこにもいたよ」と興奮。帰山教授は「50羽はいる」と話し、上空をオオワシが乱舞する度に歓声が響いた。ほっちゃれの観察と解剖体験も行われ、参加者はサケの産卵後を含めた一生の価値を見い出した様子だった。

 函館神山小4年の萬寿英敏君(10)は「目の前を大きなオオワシが飛んで行くのを見てわくわくした。自然の生態系に欠かせないサケの存在の大きさも感じた」、函館柏野小5年の折口愛莉さん(11)は「寒い雪の中でも、木の上でじっと羽を休めるワシを見て驚いた。めったに見られない光景で、観察会に参加して良かった」と目を輝かせていた。

提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです