「寒中みそぎ」の行修者に函教大の藤原さん 初の道外出身者
update 2010/12/26 10:32
【木古内】佐女川神社で来年1月13日から15日まで行われる「寒中みそぎ」の新しい行修者に、秋田県出身で道教育大学函館校1年の藤原哲朗さん(19)が決まった。祭りの長い歴史の中でも初めての道外出身の行修者になる。今後、4年間にわたって務め、祭典の期間中は昼夜を問わず水ごりを行い、祈りをささげる。
1831(天保2)年に始まった寒中みそぎは、181回目を迎える。藤原さんは、みそぎ祭りを研究をする同大学の教授を通じて誘いがあり、行修者を務めることが決まった。
藤原さんは小学校から高校までは剣道に打ち込み、大学に入ってからはラグビーを始めたスポーツマン。「4年間やりきる覚悟を持っている。つらさを乗り越えて自信につなげたい」と意気込む。その一方で「長い歴史がある祭り。木古内出身ではないので、地元の人に認めてもらえるように頑張りたい」と話す。
秋田の両親からは「初めは体のことを心配されたが、『最後まで責任を持ってやり遂げなさい』と言われた」という。大学の友人も藤原さんを激励する。「祭りを知る友人は驚くが、『頑張って』と励まされてもいる」と話す。祭りが始まるまで筋トレやプールに通い、体づくりに励む予定だ。
同神社の野村広章宮司(54)は「気骨があっていい青年。体力、精神面の強さを感じる」と藤原さんの印象を語る。また、「厳しい環境の中で行われる神事。木古内のため、3人の先輩を見習い、気合を入れて精進してほしい」と話している。改行 藤原さん以外の行修者は、専門学校生の村上駿弥さん(20)、会社員の竹田峻輔さん(21)、専門学校生の久保田翔さん(18)の3人。祭りは13日午後6時から行われる参籠(さんろう)報告祭で開幕。その後、4人は境内で水ごりを開始する。
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