国交省予算案、北ふ頭整備に30億円計上
update 2010/12/25 14:11
国土交通省が24日に発表した2011年度一般会計予算案で、函館市が計画していた函館港北ふ頭(浅野町)の港湾整備事業が国の新規事業として採択され、来年度から2015年度までの4年間で総額30億円の事業費が計上された。道南唯一の新規事業で、市は「函館の港湾振興に大きな弾み」としている。
計画では同ふ頭の正面に水深6・5メートル、総延長190メートルのL字型のフェリー専用岸壁を新設。船舶の大型化に対応し、函館港唯一の耐震岸壁として防災機能の強化につなげる。11年度から調査・設計を始め、12年度に着工。13年度から暫定供用を開始し、15年度の完成を目指す。
北ふ頭では、共栄運輸と北日本海運の2社が青森―函館航路で「青函フェリー」を運航。現在はフェリー専用の係留施設がなく、岸壁に船を縦付けしている。このため乗降時などに横風を受けやすく、離発着にも時間を要しているのが現状だ。
市は今年に入り、国交省や民主党などに積極的に要望活動を展開。高速道路の料金割引で青函航路の需要が高まっていることに加え、8月には函館港が国が直轄で整備する「重点港湾」に選ばれたことも追い風になった。青函フェリーでは船の老朽化に合わせ、大型船の導入も計画している。
函館市の西尾正範市長は「北海道と本州を結ぶ青函フェリー航路の機能強化に向けた大きな一歩で、函館港の活性化や市の振興発展、青函圏の観光面にも大きく寄与する。今後とも早期完成を目指し、予算の確保に努めたい」とコメントした。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。