朝食を食べる子ども100%に

update 2010/12/24 16:02


函館市はこのほど、食育推進計画「はこだてげんきな子 食育プラン」の素案をまとめた。来年度から2015年度までの5カ年で、学校や家庭、地域、行政など個別に対応していた食育への取り組みを一元的に進め、朝食を必ず食べる子どもの割合の100%化を目指す。さらに、食事の栄養バランスはもちろん、「函館ならではの食文化」の浸透などを掲げている。

 同計画は新函館市総合計画(07―16年度)を具体化させる個別計画で、「健康はこだて21」などの関連計画と整合性を図り、策定された。基本目標として1、食で健康なからだをつくる2、食で豊かな心を育む3、函館の豊かな食資源や食文化を通して食の大切さを知る―の3つの理念を据えている。

 その上で重点的に取り組む事例を5つに分類。▽栄養面だけでなく、良好な家族関係づくりにつながる家族そろっての食事▽学校の授業などでの食材の栽培や収穫体験▽地場産品を使った料理教室の開催―などで、継続と推奨を図る。

 子どもだけでなく高齢者まで幅広く食育を推進するため、町会で行われる世代間交流事業や、郷土の食材を使った料理に親しんでもらう。また、食生活改善推進員(ヘルスメート)による親子料理教室やヘルシーメニューの普及活動も重視している。

 一方、市は現状を改善しようと5項目で目標値を設定。項目は1、朝食を必ずとる子どもの割合2、子どもの肥満の割合3、子どもの虫歯のある割合4、学校給食の地場産食材の割合5、食生活改善委員の数―の5つ。とりわけ、朝食を必ずとる子どもの割合は小学4年生で82%、中学1年生で76%にとどまっていることを受け、最終年度の15年度までに100%にすることを掲げている。

提供 - 函館新聞社


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