「もしも」に備え「命のバトン」配布

update 2010/12/24 16:01


【七飯】七飯町社会福祉協議会(大竹幸次郎会長)は10月から、高齢者、障害者を対象に自分の医療情報をまとめて保管する「救急医療情報キット(命のバトン)」を配布している。町社協は「町民の生命を守る手段の一つとして普及に取り組んでいきたい」と話している。。

命のバトンは、高齢者などが急病に備えて健康保健証や使用薬剤、かかりつけ医などの情報を専用の容器に入れて、冷蔵庫に保管する取り組み。利用者が病院に救急搬送される場合、救急隊は利用者の情報を即座に把握することができ、迅速に処置する手助けとなる。。

2008年に東京都港区で初めて導入され、道内では夕張市や小樽市などが行っている。道南では、七飯のほか、函館市内で一部の町会や在宅介護グループが単独で実施している状況。。

容器はプラスチック製の円筒型で、保険証、診察券のコピーなどのほかに持病の有無、緊急連絡先などを記載した専用シートを入れておく。。

町社協は町民から寄せられた声を受けて、命のバトンの取り組みを調査、研究。消防署や警察署、医療機関などとの連携、協力を取り付け、実施に踏み切った。。

対象は独り暮らし、夫婦世帯の高齢者、障害者のいる世帯。1世帯に1個が与えられ、夫婦の場合は2人分の情報を1個の容器で保管する。無料で配布している。。

町社協では本年度、500個分を用意し、これまで約500人、430世帯の申請があった。無くなった場合、随時追加注文していく。。

町内本町4にある町社協窓口で受け付けをしており、「窓口まで足を運べない人は職員が出向くので相談を」(総務課)としている。。

問い合わせは町社協УEL138-65-2067へ。

提供 - 函館新聞社


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