タクシー強殺から4年、「事件風化させない」
update 2010/12/22 12:34
2006年12月、北斗市のタクシー会社「しんわ交通」運転手、八木橋朋弘さん(当時42)が殺害され、売上金などが奪われた「タクシー運転手強盗殺人・死体遺棄事件」は21日、発生から丸4年が経過した。関係者による懸命の捜査は続けられているが、年月がたつにつれ、情報量も乏しくなってきた。捜査員は「事件を風化させない。必ず犯人を逮捕する」と強い思いを胸に、同日午後、函館市内のJR函館駅前や本町交差点で道行く市民に情報提供を呼びかけた。
事件は06年12月21日未明に発生。八木橋さんの運転するタクシーは、同日午前3時50分ごろ、北斗市七重浜1付近で客を乗せ、国道227号を七飯町方向に走行。同4時ごろから、同町峠下周辺を走行し、その後、停車していたことが分かっている。峠下の現場では、八木橋さんの血痕や携帯電話などが発見されている。
犯人は八木橋さんを殺害後、遺体をタクシーのトランクに積み、函館市港町3の函館港に移動。同4時55分ごろ、タクシーごと遺体を放置し逃走したとみられている。
道警函館方面本部、函館西、中央両署の合同捜査本部では、現在でも専従35人の捜査体制を敷いている。これまでに計125件の情報が寄せられているが、犯人検挙には結びつかなかった。しかし、「街頭啓発すると事件のことを思い出してもらえる。前回の啓発後も、少ないが情報が寄せられた」と捜査関係者。今年4月には殺人など凶悪事件の時効が撤廃された。
函館西署の太田宏司副署長は「早く被害者の仏前に良い報告ができるように、必ず犯人を逮捕する。どんな小さな情報でも構わないので寄せてほしい」と話している。改行 情報提供は、捜査本部フリーダイヤル0120-004-179、函館西署TEL0138-42-0110(24時間対応)。
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