海炭市叙景、東京で盛況
update 2010/12/21 11:31
函館から誕生した市民映画「海炭市叙景」の主要都市での公開が、全国7カ所の映画館で始まった。東京・渋谷のユーロスペースでは初日の18日、4回の上映で400人を超える観客が来場し、回によっては立ち見が出るほどの人気ぶり。主要キャストの加瀬亮さん、南果歩さんら7人による舞台あいさつも行われ、会場は終日「海炭市」一色となった。
この日、上映が開始されたのは東京のほか、川崎、横浜、福岡、札幌、帯広、苫小牧。中でも一番の集客率となったユーロスペースによると、1日4回の上映のうち、1、2回目は、用意された144席がすべて埋まり、立ち見客が20人ほど出る状況だったといい、中には公開の数時間前から並ぶ人たちの姿もあったという。
1回目の終了後と、2回目の前に行われた舞台あいさつでは、出演者が来場者への感謝の言葉とともに、撮影期間を振り返った。加瀬さんは市民キャストとの交流も多かった撮影現場を「とてもおもしろかった」と回想。南さんも「ロケ弁は飽きてしまうことが多いが、市民スタッフの方が毎回温かいお弁当を出してくれるのが楽しみだった」と話していた。病欠のため、熊切和嘉監督は「映画製作の実現は奇跡。自分自身の転機となった作品に思いをはせていただけたら」とコメントを寄せた。
同映画館にも足を運んだ、同映画製作実行委の菅原和博委員長は「映画の公開を待ち望んでいる人の多さを実感した。改めて小説の力を感じ、感激しました」と喜びを語った。
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