2期連続の悪化…12月日銀短観
update 2010/12/17 03:09
日銀函館支店(市川信幸支店長)が15日に発表した12月の企業短期経済観測調査(短観)によると、道南の企業の景況感を示す業況判断指数(DI、「良い」から「悪い」を引いた指数)は、全産業でマイナス14と、前回(9月)から3ポイント低下し、2期連続で悪化した。中でも小売りや運輸などの低下が目立っていて、道南地域の厳しい経済状況を浮き彫りにしている。
9月の前回調査でもすでに影響が出始めていた公共工事の減少やエコカー補助金終了による反動が、今回は顕著に数字に表れた。産業別にみると、製造業が前回から7ポイント低下し0。内訳では海外需要の落ち込みが大きかった機械が33ポイント低下し0。食料品は9ポイント低下しマイナス27だった。
非製造業は2ポイント低下しマイナス21。内訳ではエコカー補助金終了の影響が続く小売業が20ポイント低下しマイナス40、運輸・郵便が11ポイント低下しマイナス22。一方で建設業は6ポイント上昇のマイナス29、卸売業は11ポイント上昇のマイナス21、宿泊・飲食・サービス業が2ポイント上昇の14と、わずかながら上向きとなった。
3カ月後の景気予測を示す先行きDIは、全産業では今回を6ポイント下回るマイナス20。中でも小売業が30ポイント低下のマイナス70、卸売業が11ポイント低下のマイナス32と、さらなる厳しい状況になると見る動きが広がっている。
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