「書の甲子園」市函高の3人活躍

update 2010/12/17 03:08


 全国の高校が参加する「書の甲子園」(第19回国際高校生選抜書展、毎日新聞社主催)で、市立函館高校の3人が入選以上の賞を受賞し、団体賞にも選ばれる快挙を成し遂げた。同校書道部の顧問を務める鈴木孝徳教諭は「ことしの3年生は部長をはじめ全員が1年の時から努力してきたので、うれしい限り」と喜んでいる。

 同展には、国内外から約1万6700点の応募があり、このうち文部科学大臣賞2点、外務大臣賞1点、大賞13点、準大賞27点、優秀賞50点―などが選ばれた。応募点数に対する入賞者の人数は約1割の狭き門だが、同校勢は多くの賞を獲得した。

 部員全員が出品し(14点)、部長の古川貴志君(3年)が近代詩文で準大賞を、佐藤真子さん(1年)は初出品で秀作賞を、副部長の山田彩さん(3年)は近代詩文で入選を果たした。

 同校では15年ぶりとなる準大賞となった古川君は、「力強さが気に入っていて、いつか書いてみたいと思っていた」という詩「タイヨウノハナ」の一部分を書いた。当初は文字の配列などで苦労した部分もあったが、最後にはリズムに乗って感情移入することを心掛けた結果、満足のいく出来に。今後は「大学でも書道を学びたい」と話し、希望する進路の実現に努力する。

 佐藤さんはやわらかな線にひかれて、木簡「敦煌漢簡」の臨書に取り組んだ。習字は続けてきたが、書道は同校に入ってからがスタート。「体を大きく動かして書くのが大変だった」」と振り返るが、「今後はかっちりとした字体の古典をやっていきたい」と意欲満々。山田さんは詩「海市」を選んだ。前年に続き2度目の入選で、「あまり時間をかけられなかったが良い作品を出せたと思う」と話した。

 3人の入賞や出品数などから、同校は団体賞で北海道からは優秀賞(道内3校)に選ばれた。古川君は「部長就任時に『団体賞を取る』と決意したが、成績を残せて良かった」と喜んでいる

提供 - 函館新聞社


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