万代町商興会のイルミネーション 本年度で最後に
update 2010/12/15 10:06
函館市万代町の国道5号の街路樹で、彩り豊かなイルミネーションがきらきらと輝いている。町内の活性化を願い電飾を施した万代町商興会(北村祐治会長)の独自事業も10回目の本年度を最後に一区切りの見通し。北村会長(68)は「町民は冬の風物詩として毎年楽しみにしているが、一定の役割を果たした。本年度で一呼吸置きたい」と話している。
この電飾事業は、万代町の商工業31社でつくる同会が創立50周年を記念し2001年度から実施。趣旨に賛同する会員の負担で電気代を出し合い、初年度は町内の公園にクリスマスツリーを、翌年度から国道5号の沿道でイルミネーションを始めた。08年度からは3年計画で街路灯の新設・交換も行い、活動の節目を迎えたことから、来年度は見送る方針。
万代町は戦後から市電の終点として、近郊の町村からの交通の要衝としてにぎわいをみせた。大門地区に次ぐ市中心部として商店街も活気にあふれたが、1993年に市電路線が廃止すると車社会へと激変。人口流出、大型店舗出店に伴う商店街の集客減などから、「徐々に衰退の兆しが出てきた」(北村会長)。市にまちづくり計画の見直しを要請しているが難航しているという。
今年も北洋銀行万代町支店から松代通までの約400メートルの沿道両脇19カ所の街路樹にLED(発光ダイオード)のイルミネーションを設置。3年間で取り付けた街路灯65基とともに、白や青、緑などの電球が、町を照らし続けている。
北村会長は「今後も市にまちづくり計画の見直しを求め続ける。事業再開は、町民や会員から強い希望があれば来年もやりたい」としている。
点灯は午後4時〜同10時。来年2月15日まで。
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