大門横丁アンケート、道南以外の客が地元を上回る

update 2010/12/14 10:16


 26店舗が入居する屋台村「ひかりの屋台大門横丁」(函館市松風町7)を運営するはこだてティーエムオー(渡辺良三社長)は、今年の7月と10月の2回にわたって、利用者へのアンケート調査を行った。これによると道南以外の利用者が占める割合は7月が55%、10月が57%と、ともに地元客を上回り、夏場の観光スポットとして定着していることがうかがえる。

 空洞化が進む函館駅前大門地区の活性化を目指し、2005年10月に大門横丁が誕生してから5年。利用客は06年度(06年4月―07年3月)の約17万7900人から07年度は15万5000人、08年度は14万6000人と減少傾向が続いた。

 しかし、09年度には函館開港150周年事業の一環として行った全国屋台村サミットや大門横丁バルなどのイベント効果で15万1000人と増加に転じ、10年度も前年を上回る好調が続いている。

 今回行ったアンケートは、7月は199人、10月は156人から(ともに2日間)から回答を得た。

 このうち利用者の住所については、7月は「函館・道南」が45%で「それ以外」は55%、10月は「函館・道南」が43%で「それ以外」は57%といずれも地元以外の割合が多かった。「それ以外」の人に来函の目的を聞くと、7月は「観光」が71%で「出張」が8%なのに対し、10月は「観光」43%、「出張」18%となった。渡辺社長は「夏場に観光客が多いのは感じていたが、秋(10月)に出張で訪れた人の利用が多いのに驚いた。大門横丁の知名度が観光者以外にも幅広く、全国的に高まってきているのではないか」と分析する。 「大門横丁に望むこと」の設問では「イベントの開催」が7月27%、10月が32%でもっとも多く、「季節ごとの料理提案」が7月26%、10月18%、「旬の情報発信」が7月16%、10月12%、「新メニューの開発」が7月10%、10月11%などとなっていて、利用者が常に刺激的なイベントの実施や、道南ならではの旬の味覚を求めていることが分かる。

 渡辺社長は「今回のアンケート結果をしっかりと分析して、利用者にとってさらに魅力的な屋台村作りを目指していきたい。年間を通じて屋台村が常に活気づくような斬新なアイデアを絞っていきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社


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