09年度桧山・普通会計決算、7町とも基金積み増し

update 2010/12/12 12:00


 【江差】桧山7町の2009年度普通会計決算は、歳入に占める借金返済額の割合を示す実質公債費比率が、全道町村平均と同じ16.3%だった。同比率は江差町が自治体財政健全化法で定める早期健全化基準(25%)を超える27.7%に達しているが、他の6町は基準内にとどまった。

 7町では、実質公債費比率などの財政指標、地方債(借金)や積立金(貯金)の残高などの格差が拡大。ただ、国の交付金事業が集中した影響もあり各町が積立金残高を伸ばしたほか、財政再建の努力で地方債残高が圧縮した。

 08年度決算で財政破たんの黄信号に当たる、早期健全化団体の指定を受けた江差町の実質公債費比率は0.9ポイント減の27.7%。道内市町村で3番目に高いが10年度決算での指定脱却を目指す。同比率は厚沢部町が道内で3番目に低い7・9%。乙部町は17番目に低い11.3%。

 地方債残高は旧3町の借金を引き継いだせたな町が137億3324万円で最多。08年度より3億8727万円減少した。江差町は81億234万円。07年度決算では100億円を超えたが、財政再建に伴う繰上償還により7億3667万円の減少となった。

 積立金残高は今金町が33億138万円。08年度より3億1225万円の増加。貯金と借金のバランスを図るため基金の積み増しを進めた厚沢部町は、3億1281万円増の32億3786万円。積立金残高が地方債残高を上回ったのは同町のみ。順調に財政再建を進めている上ノ国町は4億4005万円、乙部町は1億6599万円、江差町は1億5764万円、奥尻町は9888万円の増加となった。

 一般財源に占める人件費や借金の返済など、義務的経費の割合を示す経常収支比率は7町平均で81.2%。08年度より1.8ポイント圧縮。道内町村の平均値を3.1ポイント下回った。

提供 - 函館新聞社


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