創作たこ作り続ける梅谷さん 45年の集大成 25組70メートルの大作
update 2010/12/11 16:34
函館市山の手3の元高校美術科教諭で、創作たこ作りを続ける梅谷利治さん(81)は、来年の干支(えと)「卯(うさぎ)」のたこを完成させた。今年春、体調を崩して約40日間入院した梅谷さんは「退院後にたこを作る体力が残っていてよかった。創作たこ作り45年の集大成といえる作品ができた」と感無量の表情だ。
梅谷さんは1976年から干支の創作たこを手掛け、今回で3回りとなった。今年のたこは、直径約35センチの丸い紙にさまざまな目をした愛らしいうさぎの顔を書いた。裏に長さ約40センチの胴体を付け、22年前に作製した、直径約40センチの丸形で中央に大きく穴が空いている龍の連だこをつなげた。1組は上から見ると「H」の形になる。本物のうさぎの足の大きさ同様、前部分は小さく後は大きくし、リアル感を出した。
これを25組つなげると長さは約70メートルになる。「これまでになかった構造。揚がるには不安定な要素は多いが、必ず大空を跳ねてくれるはず。過去に作った違う動物のものを合体させ、新しいたこを作るというきずなも大切にした」と話す。名前は夢をつかんでほしいと「夢月兎(ゆめげっと)」とした。このほか、24年前に作ったうさぎにチョウのような羽をつけた「夢蝶月兎(ゆめちょうげっと)」や獅子舞たこも作った。
新年のたこ揚げは、来年1月5日午前11時から緑の島(大町)で行う(荒天の場合は10日)。12年前の「月浪兎(つきなみうさぎ)」なども登場する。「家族と一緒に揚げ、幸せなひとときにしたい。皆さんも一緒にいかがですか」と呼び掛けている。
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