とれたて道南食材 新幹線で首都に直送

update 2010/12/10 13:58


 新幹線を利用し、北海道の新鮮な水産物や農産物を東京へ運ぶ実験が9、10両日にわたって行われている。9日は、はこだて未来大の長野章教授らが道南産のイカとホタテ、ホッキを持参し、函館から特急と新幹線を乗り継ぎ東京に輸送。運ばれた食材は寿司や刺し身に調理され、首都圏の消費者に提供された。

 同実験はNPO法人水産物トレーサビリティ研究会(理事長=三上貞芳公立はこだて未来大教授)が、2015年の北海道新幹線開業に伴い、小口荷物として北海道から東京へ輸送することで大きな経済波及効果を生み、一次産業の活性化につなげる取り組み。昨年度はイカ飯やホタテ、カニなどを使った弁当で実験を行ったが、今年は生の海産物が対象となった。

 この日は、未来大の長野章教授が函館魚市場で直接海産物を買い入れ、宅配便用の冷却ボックスに梱包。午前8時8分の特急「スーパー白鳥」で函館駅を出発し、新青森駅から東北新幹線「はやて」に乗り換え、東京には午後2時8分に到着した。

 食材は東京駅八重洲中央口前の産直店舗「北海道フーディスト」内のイートインコーナーで居酒屋メニューとして提供されたほか、都内のすし店「鮨処 福丸」でも扱われた。

 長野教授は「道内の新鮮食材を短時間で輸送できる新幹線の利用価値は大きい。今後も実験を重ねて可能性を探っていきたい」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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