函商高 全道最多の合格…情報処理技術者、ITパスポート試験

update 2010/12/10 13:56


 函館商業高校(滝田進校長)の情報処理科2、3年生64人が、10月に実施された国家試験・情報処理技術者試験の「基本情報技術者試験」と「ITパスポート試験」に合格した。同校の合格率は全道、全国平均と比較して高く、合格者数は道内の高校でトップとなった。8日までに合格証書が届き、受け取った生徒は喜びに沸いている。

 情報処理技術者試験は、技術者としての知識や技能の水準が一定以上であることを認定する試験。システムを構築・運用する技術者から利用者まで、IT(情報技術)に関係する原理や基礎の技能を幅広く評価する。務める業種や企業によっては資格手当がついたり、就職に有利な場合もある。

 試験は春と秋の年2回あり、今回同校からは、基本情報は48人が受験し17人が合格(合格率35%)、ITパスは97人が受験し47人が合格(同49%)した。同校の合格率は、全国(基本情報=19%、IT=24%)や全道(同=30%、同=32%)の高校生と比較しても高い。道内では、高校生全体の合格者のうち、双方の試験ともに函館商業高生がほぼ半数を占め、高校単位では道内一の合格者数となった。

 同校では試験対策として、夏休み中や放課後などに講習を行ってきた。専門学校とも連携し、直前の休日にはほぼ1日を試験対策に費やした。基本情報に合格した前川春香さん(3年)は、「毎日講習で勉強したけれど、過去問題の練習では思ったように点数を取ることができなくて苦労しました」と振り返り、「合格と聞いた時は心の底からうれしかった」と喜ぶ。

 同試験対策を指導してきた佐々木雅治教諭は「生徒は1年の時から合格を目指し黙々と取り組んできました。今回の結果はがんばりの成果です」と話している。

提供 - 函館新聞社


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