官製談合、西尾市長があらためて陳謝
update 2010/12/9 10:09
函館市の西尾正範市長は8日、戸井支所発注の市営住宅機械設備工事をめぐる官製談合事件で、水道局東部営業所長(59)が官製談合防止法違反の疑いで逮捕され、後に自殺したことについて「皆さまに大変なご心配をおかけし、心よりおわび申し上げる」と、あらためて陳謝した。
市長は市議会一般質問の冒頭で「職員が逮捕され、翌朝死亡したことは大変な衝撃であり、非常に残念」とした。その上で、2008年2月の入札翌日に談合情報が寄せられ、戸井支所が入札に参加した7社に事情聴取を行い、1社は「談合の働きかけがあったが加担しなかった」とし、6社と死亡した所長(当時戸井支所建設課長)が否定したため、誓約書を提出させ、落札業者と契約を結んだ―との経過を説明。「職員の法令順守を徹底し、公平公正な行政運営に全力を尽くす」と述べた。
一般質問では、高橋佳大氏(共産党)が「過去に官製談合は存在したのか」と質問。片岡格財務部長は「記憶の限りではない」と答弁したが、事件の詳細については「12月3日の家宅捜索で関係資料が押収されており、申し上げられない。警察の捜査の進展を見守りたい」と述べるにとどまった。
また、浜野幸子氏(新生クラブ)は来春の市長選に対する考えをただした。同市長は「誰もが助け合う安心した地域づくりが必要」などと述べたが、自身の出馬については明言を避けた。
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