水道使用量 今季の猛暑で増加
update 2010/12/8 13:44
函館市の水道使用量が、今夏の猛暑の影響で大幅に増加した。8、9月だけで真夏日が観測史上最多タイの13日あったことに伴い、各家庭で風呂やシャワーを使う機会が増えたとみられるほか、観光客が増加したことも後押しした。市水道局は年間総配水量が本年度当初予算から3%、約102万立方メートル増加するとみて、開会中の市議会第4回定例会で水道事業、公共下水道事業の2会計で営業収益の増額補正を提案している。同局は「この時期の増額補正は異例」と話している。
市水道局は本年度予算ベースで、年間総配水量を3343万4000立方メートル、1日平均給水量を9万1600立方メートルと算定したが、7月以降暑さが強まるのと比例して水道使用量も増加。最高気温が33・0度(函館海洋気象台調べ)を記録した8月6日には、配水量が11万3972立方メートルを記録、8、9月の使用量は前年度比で4・5%増加した。
営業収益は市の人口減少と景気低迷の影響で漸減傾向が続いており、同局経理課のまとめによると2005年度47億8000万円、06年度47億2000万円、07年度46億4000万円、08年度45億1000万円、09年度44億5000万円。
特に08年度はリーマンショックの影響で落ち込みが激しかったため、09年度と本年度は当初予算を低く見積もったが、今回の補正で年間総配水量を3%増の3445万6000立方b、営業収益を1億3884万円増額し、46億5611万円とする。
また、上水道に比例して下水道使用量も増加。公共下水道事業会計では総排水量を当初予算から3%増と見込んで営業収益を8282万円増額、総額を62億6211万円に補正する。
同局によると、使用量は一般家庭のほか旅館・ホテルで増加が顕著。「函館競馬場や箱館奉行所のオープンなどで、上半期(4─9月)の観光客が2年ぶりに300万人台を回復したことも大きかった」(料金課)としている。
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