うまいぞ乙部のキムチ 日韓プロジェクトで試食会
update 2010/12/7 13:48
【乙部】乙部産の農水産物を活用したキムチ生産や国内外での販路開拓を目指す日韓合同プロジェクトの一環として、本場・韓国から招いた技術者の指導を受けて試作したキムチの試食会が6日、乙部町商工会(三上岩雄会長)で行われた。
住民や農漁業関係者ら約40人が参加した。11月25日に乙部入りした韓国・ソウル市の大手キムチ業者「百年土種参鶏湯」の朴良美社長の指導を受けて、町内の食品会社「はまなすフーズ」が試作した10種類ほどのキムチを試食。高橋則克局長ら桧山振興局の職員も食味の評価に協力した。
参加者は日韓で生産された唐辛子やニンニクを使ったキムチを1種類ずつ試食。辛さや酸味などの感想をアンケート用紙に記入。同商工会などは集計結果をもとに商品化の参考とする。ハクサイやダイコンを使ったオーソドックスなキムチとともに、町内産のユリ根を漬けたものや、ニンニクや唐辛子の量を抑えた、日本では珍しい「水キムチ」もお目見え。参加者は「1種類ごとに味が違う。キムチの奥深さを感じた」と話し合っていた。
高橋局長は「どのキムチもおいしく出来上がった。市販のキムチとは比べものにならない。国内にはない新しいキムチとして売り出すべき」と太鼓判。寺島町長も「安全安心な日本の食品は韓国で高い評価を受けている。日本人の味覚にあったキムチの開発と韓国への逆輸出も視野に応援したい」と、国際プロジェクトの発展に期待を示した。
同プロジェクトは、馬渕悟道東海大教授が代表の「北海道MDブランド研究会」を中心に道内の産学官から幅広い人材が参画。キムチの世界展開を目指す韓国政府も支援に乗り出した。三上会長は「日韓プロジェクトの中で乙部町ではいち早く試作に乗り出した。原料を供給する地元の農漁業者にも幅広い波及効果がある」とし、できるだけ早い段階で生産技術を確立して商品化を目指す考えを示した。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。