質の高いケア患者宅でも 五稜郭病院 在宅医療ネット導入
update 2010/12/7 13:47
函館五稜郭病院(函館市五稜郭町38、老松寛院長)はこのほど、在宅医療用の連携ネットワークシステム「Gネット・モバイル・フォー・ホーム・メディカル・ケア(Gモバイル)」を導入し、1日から運用を始めた。同病院の訪問看護師がネットワークの端末(パソコン)を持ち歩くことによって、患者宅に居ながら院内で管理している診療情報を閲覧でき、急きょ必要となった処置なども迅速に対応できる。
同病院は2007年度から、他の病院とインターネット上で診療情報を共有するシステム「Gネット」を導入。このネットワークを在宅医療にも活用した。同病院では、在宅訪問センターの白川直子看護師、佐藤洋子看護師の2人が退院後、在宅で治療を続ける患者の看護に当たっている。
訪問看護業務で課題となっていたのは、訪問宅で急に必要となった処置や診療情報への対応で、例えば、口頭で伝えにくい傷の状態や病状の場合、デジタルカメラで撮影したデータ(写真)を病院に戻って専門医に見せてから対処していた。
システムでは、患者の自宅で検査結果や投薬の内容、画像情報を確認できるほか、デジタルカメラで撮影したデータを専門医や認定看護師の端末に送信でき、その場で指示を受けながら処置ができる仕組みとなる。改行 院内のシステムも整備し、訪問看護先から送信された情報は院内のどの端末からでも確認できるようになっている。
白川看護師は「質の高いケアを迅速に行うためGモバイルを有効に活用していきたい」と話し、同病院は「地域の訪問看護ステーションとも連携構築を図っていきたい」としている。
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