イルミナシオン映画祭閉幕

update 2010/12/6 10:45


 第16回「函館港イルミナシオン映画祭」(実行委員会主催)は5日、すべての上映スケジュールを終えて閉幕した。今年はクレモナホール、金森ホール、函館市地域交流まちづくりセンターの3会場で全35作品を上映。最終日はテレビでも話題の注目作「キャタピラー」(若松孝二監督)が金森ホールで上映され、多くの観客を動員した。

 上映後には若松監督によるトークショーやサイン会も実施。観客からの質問にもサービス精神旺盛に答え、会場は和やかな雰囲気に包まれた。

 クロージング作品「玄牝―げんぴん―」(河瀬直美監督)はクレモナホールで上映。出産を通じ、生きることと死ぬことを描いたドキュメンタリー映画で、会場は感動ですすり泣く声も聞かれた。

 今年の映画祭では、企画・制作に4年を費やし、実際の脱北者100人以上に取材を重ねて作った「クロッシング」(キム・テギョン監督)や、罪と罰∞復讐(ふくしゅう)と再生≠描いた4時間38分の大長作「へヴンズストーリー」(瀬々敬久監督)など、内容の濃いさまざまな作品で観客を沸かせた。

 閉会式では同映画祭のあがた森魚ディレクターがギター片手に歌い、観客へ感謝の思いを伝えた。あがたディレクターの「無事に成功してよかった。また来年お会いしましょう」という言葉に、会場は大きな拍手を送っていた。

提供 - 函館新聞社


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