子宮体がんに腹腔鏡手術…市立函館病院
update 2010/12/2 12:44
市立函館病院(港町1、木村純院長)の子宮体がんの腹腔鏡手術が厚生労働省の先進医療に認められ、11月から実施している。同手術で先進医療に承認されたのは、国内で旭川医大病院、新潟大病院に続き3施設目で、一般病院では初めて。
腹腔鏡手術は、腹に穴を開けて体内に腹腔鏡(内視鏡の一種)を挿入して行う手術。へその部分に腹腔鏡を入れるほか、3カ所ほどに5―10ミリほどの穴を開け、特殊器具を入れて、腫瘍部分を摘出する。医師は腹腔鏡と接続されたモニターを見ながら手術をする。
開腹手術と比べ、出血量が少ないうえ傷も目立たず、患者の負担も少ないのが特徴。特に検診などで見つかった初期の症状に対しては有効な治療。胃腸や泌尿器科などで健康保険の適用が認められているが、子宮にかかわるがんに対しては適用されていない。
市立函館病院は子宮体がんや頸(けい)がんの腹腔鏡手術で実績のある産婦人科の山下剛科長が昨年から先進医療の認定施設を目指して体制を整備。この9月に婦人科の常勤医が3人体制になったことなどから厚労省に申請し、認定された。
手術料金は先進医療分として65万3000円で、全額自己負担だが、点滴、投薬など入院治療費は保険適用され3割負担で済む。
今後は子宮頸がんの先進治療の適用も申請する方針。山下科長は「腹腔鏡手術は術後1週間以内の退院が可能で患者にやさしい治療法。先進治療が適用されたことで患者にとっても選択肢が増えることになる。相談してほしい」と話している。
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