バスガイドのアイデア満載の焼き菓子

update 2010/12/1 15:15


 バスガイドが考えた和菓子誕生―。市内を拠点に観光案内などをするバスガイドの佐藤悦子さん(51)が考案した和菓子が1日から、市地域交流まちづくりセンター(末広町4)内のカフェ「Drip Drop」で販売を開始する。バスガイド仲間やドライバーと試食してもらい、意見を取り入れ完成させた。佐藤さんは「甘さを控え目にしているので、甘いものが苦手な人にもおいしく味わってもらえるはず」とPRする。異色の菓子の登場は市民や観光客の話題を集めそうだ。

 「いつかバスガイドの仲間とお菓子を作りたい」と考えていた佐藤さんは、以前から知り合いだった木古内町の菓子店「末廣庵」の竹田光伸社長(43)にアイデアを話し、協力を依頼。今年6月、プロジェクトがスタートした。

 佐藤さんらバスガイドとドライバーが試食を重ね、意見を出し合った。ガイドらからは「もっと甘さを抑えた方がいい」などの意見が上がり、菓子の味に反映させた。佐藤さんは「道内には人気の菓子は多いが、バスガイドが考えたものはないはず」と胸を張る。

 完成させた菓子は、ゴマと道産コンブを練り込んだこしあんを生地で包んだ焼き菓子。アクセントに上から黒糖をたっぷりとかけた。竹田さんは「ゴマとコンブ、黒糖でミネラルが豊富。黒糖のシャリシャリとした食感もポイント」と語る。

 商品名は「ありがとう」。佐藤さんがこれまでお世話になった多くの人たちへの感謝の気持ちを名前に込めた。また、函館には多くの修学旅行生が訪れることから、お土産として買ってもらいたいと考えている。「家族に普段言えない『ありがとう』の気持ちを、この菓子を通じて贈ってほしい」と話す。

 値段も子供たちが買い求めやすいように1個150円とし、箱詰めなどもしていない。佐藤さんは「この菓子をベースに、四季に合わせた別のバージョンも作りたい」と夢を膨らませている。商品は「末廣庵」でも販売する。

提供 - 函館新聞社


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