函館市病院局が改革見直し案、15年度には黒字
update 2010/12/1 15:14
函館市病院局は30日、昨年3月に策定した病院事業改革プラン(2009―15年度)の収支計画の見直し案を公表した。15年度までの現行ベース試算で予測される約34億円の赤字を、一般会計支援分の約19億円と各種加算による増収、薬品や診療材料費の削減など同局の自助努力で15億円を賄う計画で、15年度には市内3病院全体で8400万円の黒字を生み出すと試算している。
同日開かれた市議会民生常任委員会(斉藤佐知子委員長)で示した。
市立3病院は昨年度決算で約54億円の赤字を計上している。当初の改革プランでは15年度で3億7800万円の黒字に転換するとしていたが、今年8月までの収支実績などを基にした試算では、15年度で33億6900万円の赤字が残るとし、さらなる改善策が必要となっていた。
見直し案では、08年度に発行した公立病院特例債29億円の元金を、11―15年度まで毎年5億8500万円ずつ一般会計から繰り入れることに加え、当初プランの未達成分として10、11年度の2カ年でさらに5億6000万円を繰り入れる。
また、本年度上半期までの実績を基に収益単価を算出。今後の診療報酬の改定も踏まえ、3病院の入院、外来収益を実現可能な額に設定し直し、医業収益累積資金過不足額24億円を、15年度には8400万円の黒字に転換できると算出した。
同委員会では「繰入金以外からの方策はないのか」という委員からの質問に、同局の藤森和男管理部長は「効率化は限界。一般会計から計上してもらうことに関して、(市と)一定程度認識は1つになった」と述べた。
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