松前高が函館美術館と連携協定締結

update 2010/12/1 15:13


 【松前】松前高校(石塚耕一校長、生徒188人)と道立函館美術館(中江修館長)の連携協定の調印式が30日、同校で行われた。高校と美術館の連携は双方にとって初めてで、今後、生徒の美術館見学や学習会、学芸員による出前授業、同町への移動美術館などを行う。また、式には日本を代表する書家で創玄書道会会長の中野北溟さんが招かれ記念講演と揮ごうを行い、生徒らに書を披露した。

 同校は書道教育を推進しており、同町出身で近代詩文書の大家、金子鷗亭(1906―2001)の作品を多数収蔵する同美術館との連携によって、生徒の書道や芸術への学習意欲を高め、教員の資質や能力の向上を図ることを目的としている。また、「書のまちづくり」を目指す同町の活性化にもつなげる。

 調印式では同校の生徒や教員、来賓が見守る中、石塚校長と中江館長が署名し、協定書が交わされた。協定書には@美術館の活用A地域と連携した事業B情報交換による職員の質の向上―が盛り込まれている。

 調印後、中江館長は「美術館にある多くの優れた美術作品に触れてもらい、体験的な活動の機会も提供したい。生徒の豊かな感性を育みたい」とあいさつ。石塚校長も「この連携によって、より豊かで質の高い書道教育を行うことができる。生徒の個性や才能を伸ばすことにつながる」と語った。

 調印式終了後の中野さんによる記念の揮ごうでは、生徒らの前で、ジャン・コクトーの詩や校歌の一節を次々と書いていった。最後に体を弾ませ、「海風が轟く白神岬」と揮ごう。生徒らは、作品が出来上がるたびに大きな拍手を送っていた。1年生の村井美穂さんは「勢いがものすごかった。書道部なので勉強になった」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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