花いっぱい運動推進事業 本年度の実施 絶望的
update 2010/11/30 13:17
花開かなかった―。函館市教育委員会が本年度、全市立小学校で情操教育を目的に計画していた「学校花いっぱい運動推進事業」が、冬季を迎え実施が絶望的となった。3月の予算特別委員会で議員から「類似する事業がある」などの指摘を受けて手法を検討してきたが、方法などがまとまらないまま冬になったため。市教委は「来年度以降の実現性を引き続き検討する」としており、本年度は予算未執行のまま年度末を迎える見通しだ。
同事業は200万円の予算を新規に組み、当初の計画では全47校に1校当たり4つのプランターと花苗を提供する予定だった。これを活用して子どもが花を植えたり面倒を見たりすることで、豊かな心を育む狙いだった。
ところが市議会の予算委員会で、他団体が実施する植栽事業や花壇コンクールと類似しているなどと必要性が問われることに。この総括質疑で西尾正範市長は「議会とよく相談し慎重に対応する」と述べ、予算は可決された。
市教委内部では年度当初からこれまでに、手法や実施対象・内容などを検討してきたが、本格的な雪のシーズンとなった11月下旬の現在に至るまで、協議の結論は出ていない。市は29日、本年度までの予算執行状況をまとめた発表を行ったが、この中でも「各学校の声を聞きながら、実現性について引き続き検討する」などと表現するにとどまっている。
市教委は「本年度の花を植える季節は終わった」との認識を持っており、本年度の予算は執行される見込みがなくなった。
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