函館音楽協秋季定演、クラシック音楽にうっとり

update 2010/11/29 13:30


 函館音楽協会(吉田淳子会長)の「2010年度秋季定期演奏会 なんてったってクラシックFinal」が28日、函館市芸術ホール(五稜郭町37)で行われた。雪がちらつくなか、多くの人が訪れてクラシック音楽の流麗な音色に聞き入った。

 第1部は生誕350年のアレクサンドロ・スカルラッティや生誕200年のショパンなど、2010年にゆかりのある音楽家の作品が演奏された。「子犬のワルツ」や「別れの曲」など、なじみのある曲もあり、来場者は和やかな雰囲気で演奏を楽しんだ。

 第2部は邦人作品をテーマに、歌やチェンバロ、箏(こと)のバラエティーに富んだステージで観客を魅了した。前半はソプラノの堀川智美さんとチェンバリストの森洋子さんがそれぞれ、函館市在住の作曲家、佐々木茂さんの作品を演奏。歌曲「神沢利子の詩による子どもの歌」は純粋やかわいらしさを叙情的なメロディーにのせたもので、一方、「チェンバロのための楽興の時」は現代的な旋律や緊張感漂う響きが特徴。同じ作曲者ながら、まったく異なる表情の2曲に皆感心して聴いていた。

 ラストは箏奏者の宮崎加奈古さんが「手事四綴」(肥後一郎作曲)を演奏。次第に音が絡み合い、優美さや繊細さ、激しさを表現。指先から奏でられる艶のある音色を会場に響かせた。

提供 - 函館新聞社


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