コンブ養殖技術開発 長谷川氏に感謝状…函館市
update 2010/11/29 03:33
函館市南茅部地区で1960年代に、日本初となるコンブの促成栽培養殖事業の技術を開発した理学博士の長谷川由雄さん(90)=元水産庁北海道区水産研究所長=への感謝の集い(南かやべ漁協主催)が27日、函館市湯川町1の花びしホテルで開かれた。南茅部がコンブの一大産地に成長する礎を作った長谷川さんの労をねぎらうとともに、関係者が今後の漁の発展を誓った。
長谷川さんは1966年、旧南茅部町で、豊作と凶作を繰り返す天然コンブ漁を補完させようと、漁民の協力を得て養殖事業を開始。3年間の試験を経て企業化に成功し、南茅部の漁業振興に貢献した。
集いは同漁協(鎌田光夫組合長)が栽培養殖事業の歩みをまとめた記念誌「昆布を育てる」を発刊したことを記念して開き、約120人が出席。鎌田組合長と西尾正範函館市長が長谷川さんに感謝状を贈った。鎌田組合長はあいさつで「誰もが果たせなかった偉業に感謝の意を表したい」と長谷川さんをたたえ、「日本一の名に恥じることなく、コンブの生産に励みたい」と決意を新たにした。
長谷川さんは「当時の漁民や町職員らの努力があって実を結んだ」と振り返り、「日本一、世界一のコンブという誇りを持って生産に励んでほしい」とエールを送った。
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