「海炭市叙景」絶賛…シネマアイリスで先行公開
update 2010/11/29 03:32
函館出身の作家、佐藤泰志(1949―90年)の遺作を函館市民が映画化した「海炭市叙景」の全国に先がけた函館での先行公開が27日、シネマアイリス(函館市本町22)で始まった。初日から客席が埋まる盛況ぶりで、同映画製作実行委(菅原和博委員長)が目指す、観客動員数約7万人に地元から弾みをつけた。
この日は午前9時20分に1回目の公開が行われた。その前に、同実行委メンバー10人がスクリーンの前に立ち、菅原委員長が「誕生から完成までを市民が担った画期的な映画です。最後までゆっくり楽しんでください」と観客約40人にあいさつした。
公開を知らせるブザーが鳴り響くと会場は静まり返り、観客はスクリーンを直視し、約2時間半にわたる市民の夢と熱意がこもった大作を堪能していた。同映画館は71席が用意されているが、この日は4回の上映で約150人が来館したという。
友人と一緒に見に来たという市内の主婦(60)は「試写会でも見たが、もう一度見たくてやって来た。映像の独特の風合いが素晴らしかった」と話していた。また、以前から公開を心待ちにしていたという、市内在住の主婦、中村文子さん(41)は「物語のストーリーはそれぞれだが、最後にはつながっている気がした。地元の風景や言葉が優しくて、とても見応えがあった」と笑顔だった。
12月3日までは、@午前9時20分A午後零時B同2時40分C同7時45分の計4回上映。料金は一般1800円、大高生1500円など(@は朝割適用で1300円)。詳しくは同館TEL0138-31-6761。また、12月上旬からは全国約60館で公開される。
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