きょうから「海炭市叙景」先行公開
update 2010/11/27 12:00
市民映画、ついに公開―。函館出身の作家、佐藤泰志(1949―90年)の遺作を函館市民が映画化した「海炭市叙景」が27日から、シネマアイリス(函館市本町22)で先行公開される。同館の代表を務め、自身も同映画製作実行委員長として映画製作に関わった菅原和博さんは「多くの人たちの協力により完成した作品。きっと何かを感じてもらえる作品に仕上がっているので、多くの方にご覧いただきたい」と話している。
同作は、函館がモデルの架空都市「海炭市」に生きる市井の人々を描いた作品。小説を読んだ市民が映画化を熱望し、製作資金の約半分にあたる1千万以上が市民らの募金で賄われた。主要な撮影も今年2―3月にかけて、熊切和嘉監督をはじめ、加瀬亮さん、小林薫さん、南果歩さんなど主要キャストのほか、500人以上の市民キャストが参加して実施された。
また、同作の文庫本が20年ぶり発売され予想を上回る反響があり、東京国際映画祭に出品された。来年フランスで行われる映画祭への出品も決まるなど、同作の注目度はますます高まっており、この冬は多くの市民の夢と熱意がこもった作品が、観客の心を温めそうだ。
初日から12月3日までは、@午前9時20分A午後零時B同2時40分C同7時45分の計4回上映。料金は一般1800円など(@は朝割適用で1300円)。詳しくは同館TEL0138・31・6761。
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