道公立学校教職員互助会支部、最後のインドネシア訪問交流へ
update 2010/11/21 13:34
2003年からインドネシアの子どもらと交流を続ける「道公立学校教職員互助会 特別会員函館市支部」(松下芳明支部長、会員1970人)の有志8人が26日、1週間の行程で現地へ旅立つ。続けてきた異文化交流や、教育物資寄付などの活動は本年度で最後になる見通し。19日の出発結団会で、活動の発起人澤口梅蔵さん(81)は「団員全員で協力してくれた気持ちをしっかりと届けたい」と力を込めた。
交流活動は、同支部創立20周年の01年に当時の支部長だった澤口さんが発案。教員を定年退職後、アフリカや南米などを旅し、恵まれない子どもたちの現状を見、「彼らのために何かできないか」(澤口さん)とボランティア検討委員会を立ち上げた。同支部会員のほか、インドネシアの日本人学校長を務めた同支部会員の山田富雄さん、当時北大水産学部に研究生として来函していたインドネシア人のバン・バンさんにも協力を呼び掛けた。
この後、同支部ボランティア部員が会員に現地の学校の教室新築費用や学用品、日用品などの寄付を募った。訪問先はインドネシア東部にあるブリタール市のへき地の2小学校。これまでに5回訪ね、物資寄贈のほか、紙芝居や手品を披露したり、子どもと一緒にダンスやたこ揚げをするなどして親交を図って来た。
しかし、来年同支部が創立30周年を迎えることから、「活動を一区切りしよう」(澤口さん)と今年の訪問交流を最後とすることにした。ただ来年以降も、インドネシア以外の場で何らかの奉仕活動を考えているという。
澤口さんは「会員から集まった物品は子どもたちにとって全てお宝=B大変喜んでくれるし、まちの人々も熱狂して受け入れてくれる」と振り返る。物資はリュックサックやボストンバッグなどが膨れるほど詰め込み、訪問団が直接手渡していたという。「手荷物だらけだから函館空港ではちょっと目立ったっけ。それでも、子どもたちの笑顔を思えば全然苦にならないんだよね」と笑う。
今回は既に両小学校に輸送済みという「ドラムマーチングセット」を使った子どもたちによる演奏会などが予定されているという。19日の結団会で、川崎孝副支部長(78)は「子どもたちは『函互教』のマークが付いた楽器を練習して訪問団を待っている。大変ありがたいこと。皆さんの無事の帰還を祈ります」とあいさつ。澤口さんは「ご高齢の会員も物品提供で活動参加してくれた。子どもたちと一層の交流深化を図ろう」と結束を誓った。
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