石田文具でペンクリニック

update 2010/11/21 13:34


 【北斗】万年筆の修理やインクの調合に応じる石田文具(石田光広社長)主催の「セーラー・ペンクリニック&インク工房」が20日、北斗市七重浜2の同店で始まった。市民ら多数の来店者が愛用品の修理やオリジナルインクの調合を依頼した。21日まで。

 ペンクリニックは2005年から、インク工房は昨年から実施。セーラー万年筆(東京)のペンドクター、川口明弘さん、インクブレンダーの石丸治さんが対応している。

 開店前から来店する人もいて、待合の席は常に満席の状態。中には、1945(昭和20)年以前に作られたとみられる万年筆を持参した人もいた。

 ペンクリニックで川口さんは、ルーペでペン先をじっくり見ながら、特殊な道具を使ってインクの詰まりなどを修理し、「人それぞれ書き癖があるので自分にしっくり合うものを選んで」などとアドバイスしていた。万年筆の修理を依頼した函館市東山町の宮田省三さん(78)は「書き味が良くなった。これで早速、年賀状を書きます」と喜んでいた。

 インク工房では、淡いピンクや蛍光色などを用意。来店者の中には母校の制服やネクタイと同じ色の調合を依頼した人もいて、石丸さんは客の要望に応じて色を再現していた。「色はお客さんの意中にある。その再現のお手伝いを私がしている。書くことを楽しんでもらえればと思い、取り組んでいます」と石丸さん。

 石田社長は「札幌や本州から来る人もいて年々、依頼者が増えている。万年筆の良さを再認識するきっかけになれば」と話していた。

 21日は午前10時から午後5時まで。ペンクリニックは部品代以外無料で、メーカーは問わない(モンブランのみ要相談)。インク工房は2100円(税込み)。問い合わせは同店TEL0138・49・3171。

提供 - 函館新聞社


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