来月から家電エコポイント半減で駆け込み特需
update 2010/11/20 12:43
省エネ基準を満たした家電を購入すると進呈されるエコポイントが、12月からほぼ半減される。これを受け、函館市内の家電量販店は11月末までが買い得と判断する消費者の駆け込み需要でにぎわっている。各店とも制度の変更が公表された10月中ごろから売り上げが急増。エコポイント特設窓口を設け、購入からポイント申請の相談に追われている。
同事業は地球温暖化対策の推進などを目的に、2009年5月から実施している。対象製品は地上デジタル放送対応テレビ、省エネ性能の高いエアコン、冷蔵庫の3種。購入者が「グリーン家電エコポイント事務局」に申請するとエコポイントが進呈され、環境に配慮した商品や商品券などに交換できる。
猛暑により夏はエアコンを買い求める人が多かったが、現在のメーンはテレビ。来年7月に迫るアナログ放送終了と、付与率が他製品に比べ格段に高いことが理由。スーパーアウトレットベスト函館店(昭和1)では、テレビの売り上げが前年に比べて4―5倍となり、予想を大きく上回る伸び幅にメーカー、店側とも驚きを隠せない。「納品が12月でも今月中に購入すればポイントは従来通り付くので、早めに検討してほしい」と購入を促す。
ポイントの交換については、地デジアンテナ工事の補助に充てたり、商品券に換える人が多い。コジマNew函館店(亀田本町55)では終日エコポイントについての問い合わせが殺到。「エコポイントを商品券に換えて、また買い物する―。これを何度も繰り返すお客様も多い」と話す。また、LED電球はエコポイントを使って実質半額で購入できるため、ヤマダ電機テックランド函館店(亀田本町66)では「最大寿命が20年で電気代も既存の約10分の1。半額で買える今が、換え時だと思う」と、エコを意識した光熱費の見直しを客に進めている。
エコポイントは来年3月の終了に向けて、今後対象商品の幅を狭めるなど縮小予定。どの家電量販店も「事業予算に達した場合は打ち切られる可能性がある」と消費者心理をくすぐり、早期購入を促す。
今月に入りテレビを買い換えた函館市内の30代の男性も、購入の決め手はポイント率の変更だったという。「買い換えたのはメーンのテレビとサブのテレビの各1台。エコポイントを使って子ども部屋のテレビを新たに買う予定」と話していた。
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