工藤寿樹氏が函館市長選出馬表明
update 2010/11/20 12:42
前函館市副市長の工藤寿樹氏(60)は19日、市内のホテルで会見を開き、来年4月に行われる函館市長選への立候補を正式に表明した。工藤氏は「まちづくりの理念やビジョンを明確に示し、何としても函館を元気な街に変え、よみがえらせたい」と述べ、地元経済の再生と市財政の再建を重点的に進めるとした。市長選への出馬表明は工藤氏が初めて。
工藤氏は会見で、西尾正範市長(61)の市政運営について「軽率な言動や思いつきで、場当たり的なことが繰り返されている。誕生して3年半たっても何ら有効な手が打たれていない」と批判。
出馬に当たり、スローガンを「函館の明日を変える」「改革と挑戦」と紹介。施策の柱として@経済再生A市財政の再建B日本一の福祉都市C子どもたちと若者の未来を拓くD市民が誇れる美しいまちを目指す―を挙げ、年明けにも具体的な政策を打ち出す考え。
2015年度の北海道新幹線新函館駅(仮称)開業に向けて、大門地区の活性化に取り組む考えを示す一方、西尾市政による医学部設置構想については「あればいいが、何のために作るのかはっきりしない」と慎重な姿勢を示した。
また、市の財務体質改善に向けて大胆な行財政改革を行うとし、市長の給料50%カットや不要不急事業の廃止、退職手当債や行政改革推進債など「赤字穴埋め」のための借金を控えるとした。
工藤氏は1949年11月、乙部町生まれ。函館ラ・サール高、早大法学部卒。1973年に旧亀田市に採用され、函館市との合併後は財務部長、企画部長などを経て2006年4月に助役。07年4月から地方自治法改正により副市長となり、昨年12月に辞職した。
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