「海炭市叙景」仏映画祭へ
update 2010/11/18 12:07
来年3月にフランスで開催されるドービル・アジア映画祭に、函館出身の作家、佐藤泰志(1949―90年)の遺作を函館市民が映画化した「海炭市叙景」が出品されることが決まった。劇場公開日が迫る中、もたらされた朗報に関係者からは喜びの声が聞かれた。
27日の函館公開を皮切りに、12月上旬から全国約60館で順次上映される同作。函館をモデルにした架空都市「海炭市」で暮らす市井の人たちの哀愁が描かれている。これまでに東京や札幌などで試写会が行われたほか、18日には映画製作費を寄付した人たち1400人を招待した完成披露試写会を函館市芸術ホールで実施する。
今年10月には東京国際映画祭にも出品され、受賞は逃したものの期間中に2回行われた上映会は、ともに満員の札止めとなる盛況ぶり。文庫本の売れ行きも好調で、世間の関心はますます高くなってきた。
そうした中、アジア映画祭への出品依頼があったのは11月上旬。同作の映画製作実行委の菅原和博委員長は「小さな街でできた映画が、国を越えて見てもらえることはとてもうれしい」と笑顔。同作を配給するシネマ・シンジケート(東京)の伊藤重樹マネジャー(51)も「ご当地映画では終わらせたくなかった。これからも国内外の多くの人たちに見てもらいたい」と他の映画祭出品にも意欲を見せている。
地元発の映画は、日本にとどまらず国境を超えて多くの人たちの目に触れ、世界に「HAKODATE」の名をアピールする。
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