公共工事を前倒し発注へ…景気浮揚策で西尾市長

update 2010/11/13 11:44


 本年度4回目の移動市長室(函館市、市町会連合会主催)が12日夜、恵山コミュニティセンターで開かれた。東部地区の住民約70人が来場した中、西尾正範市長は緊急経済対策として、本年度補正予算で公共工事を前倒し発注する考えを示した。

 1967年に始まった移動市長室は今回で通算100回目。2004年に合併した旧4町村地区(45町)を対象に実施し、市側は西尾市長のほか副市長2人、4支所長らが出席した。

 西尾市長は市政報告で、景気浮揚策について「12月には補正予算で3億円程度、公共工事を前倒しすることを考えている。90件以上発注して、少しでも景気を上げたい」と述べた。

 住民からは、北海道新幹線札幌延伸時の函館駅―新函館駅(仮称)の経営分離問題について質問が上がった。市長は「署名を提出した際にJR北海道はできないと答え、その状態が今も続いている。わたしの立場としては、最終的にはJRがやっていただけると思っている」とした。

 また、道教委が2015年3月末で戸井高校を廃止するとした点について、市長は「一律の基準でやめていくことは地域の衰退につながる」と道教委の方針を批判し、「いろいろな方法を探りながら、何としても残す方向で整理し、早期に結論を出したい」と意欲を示した。

提供 - 函館新聞社


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