函館酪農公社 ドリンクヨーグルト開発 来月首都圏でデビュー

update 2010/11/11 10:15


 函館酪農公社(函館市中野町118、柴田満雄社長)は、サケの軟骨成分から抽出された新素材「プロテオグリカン」を配合したドリンクヨーグルト「JOURNEY(ジャーニー)」を開発した。12月1日からの店頭販売開始を東京の玉川高島屋で行い、価格設定も150ミリリットル600円にするなどの新戦略にも挑戦。開発企画室長の金子岳夫さんは「まずは首都圏の消費者に直接アピールすることで、製品の良さを伝えていきたい」と話している。

 同社では2004年から「医食同源プロジェクト」を立ち上げ、消費者の健康メリットを考えた乳製品の開発に着手。08年にはタマネギとヨーグルトを組み合わせた「UNIO(ユニオ)」を発売。120グラム入り350円という価格にもかかわらず、口コミで人気が広がり、現在も月に6000本を売り上げているという。

 金子室長はユニオに続く新製品開発の素材として、医療や美容の分野でも注目が高まっている糖タンパク質複合体のプロテオグリカンに注目。「氷頭(ひず)」と呼ばれる北海道産のサケの鼻軟骨から抽出した「ナチュラルプロテオグリカン」を使用したヨーグルトが完成した。

 ヨーグルト1本にナチュラルオグリカンをたっぷり10ミリグラム使用しているため価格は1本600円と高価。同社では新しい販売戦略として「函館酪農公社LABO」という新ブランドを立ち上げ、ネット販売を主軸に、首都圏の百貨店などを中心に売り込みを図っていく。

 金子室長は「実際に飲んでもらえれば製品の素晴らしさは必ず実感してもらえるはず。そのためにはさまざまな客層が足を運ぶ場所を窓口とすることが重要」と今回の挑戦に期待をかけている。

 同製品についての問い合わせは同社0138・58・4460。

提供 - 函館新聞社


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