JR江差線実態調査、通学利用は敬遠傾向

update 2010/11/10 14:12


 【北斗】JR江差線の利用は通学に不便?―。市は、JR江差線の通学利用に関する実態調査を実施し、函館の高校に通学する北斗市内の高校生は、夏場は自転車利用が多く、冬場はバス利用者の増加率が大きいことが明らかとなった。降車駅となる五稜郭や函館駅から各高校までの距離があることや乗り継ぎの不便さから、江差線の利用を敬遠する傾向がうかがえる。

 調査は、通学時の江差線利用状況や冬期間の変化について把握するため、高校生がいる1107世帯(高校生1203人)を対象に実施。959人から回答を得た。このうち、上磯地区から函館市内高校に通学する543人の交通手段について分析し、9日に開かれた市議会並行在来線問題に関する調査特別委員会で公表した。

 夏場の登校手段は、自転車が252人と最も多く、次いで江差線213人、バスが52人。冬期間は自転車利用がゼロとなるが、江差線利用者は79人増の292人だったのに対し、バス利用者は133人増の185人と夏場より3.6倍に増えた。

 江差線を利用しない理由として、夏、冬ともに「高校までが遠い」とする意見が半数近くを占め、次いで、「乗り継ぎが不便」とする意見が目立った。函館市内で降車後、高校までの移動手段が限られていることが背景にあると推察される。

 また、北斗市内の各駅から半径500b圏内の生徒の通学手段を分析すると、夏場は函館に近い地域ほど、公共交通の依存度が低く、冬場は江差線、バス合わせていずれの駅からも公共交通依存度が8割を超えるが、函館に近い地域ではバス利用度が高まる結果となった。

 特別委員会で各委員からは、自転車通学は経済的な理由も大きいとする意見や、通学生だけではなく、通勤利用や買い物などで利用する市民の調査も必要とする意見が出された。

提供 - 函館新聞社


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