市営函館競輪本年度売上額、前年度比30%増210億
update 2010/11/9 10:51
7日で今シーズンの開催を終えた市営函館競輪の本年度売上額(速報値)がまとまった。開催62日間の売り上げは210億5728万円で、特別競輪の開催増で前年度比49億3080万円(30・6%)増となった一方、不況などから普通競輪の不振が響き、目標である年度当初予算の225億円から14億4272万円(6・4%)下回る結果となった。
記念競輪は3つ行われ、函館記念(11月4―7日)は67億円余りを売り上げ、当初予算をわずかながら上回った。全日本プロ選手権大会記念(5月14、15日)で38億4488万円、サマーナイトフェスティバル(7月17、18日)で27億1558万円を売り上げたが、当初予算からはともに3%程度下回った。
普通競輪(F1・F2)の売り上げは77億8759万円で当初予算比13・5%減、前年度比14・7%減と振るわず。市競輪事業部は不振の要因として「ナイター競輪の開催場が今年4月から全国9カ所に増え、電話投票の奪い合いになった」と分析する。
売上区分別では、収入の7割弱を占める臨時場外が141億2785万円で、記念競輪増加に伴い前年度比47・7%増となったが、当初予算からは3・3%減。本場とサテライト松風(松風町)は6億6193万円で、前年度比2・7%、当初予算比で16・3%それぞれ減少。不況とともに高齢化によるファン減少を裏付ける結果となっている。
また、電話投票は60億6106万円で前年度比を9・2%上回ったが、当初予算比では11%減。08年度から導入した重賞式投票は、5月に1億5978万7340円の高額配当を記録したことからキャリーオーバー額が減り、2億733万円(当初予算比28・4%減、前年度比37・5%減)と大幅に落ち込んだ。
同部は「記念競輪の開催効果はあったが、普通競輪の改善策が今後の課題」と話す。昨年度決算で約5億5000万円の累積赤字解消に向け、他場の場外発売などに力を入れ、単年度黒字を目指す考え。
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