2年ぶり市民オペラ「リゴレット」公演
update 2010/11/8 10:32
「函館市民オペラの会」の第19回公演「リゴレット」(同会、函館市文化・スポーツ振興財団など主催)が7日、市民会館大ホール(湯川町1)で行われた。2年ぶりの本格舞台に約900人が来場。市民有志ら100人の力が結集したイタリア・オペラの上演に「ブラボー」と感嘆の声が飛び交った。
同会は1991年の第1回以来、オーケストラ伴奏による本公演を毎年数回上演してきたが、昨年は資金難などで初めて本公演を休止。今年はオーケストラが復活、1回のみの上演となった。
「リゴレット」はヴェルディ作曲。好色のマントバ公爵に仕える主人公の道化師リゴレットと、その娘ジルダを巡る全3幕の悲劇で、人間の苦悩や父性愛などを描きながら劇的な場面展開をたどる物語。主要キャストの独唱アリアや四重唱も名曲とされている。
リゴレット役はバリトンの木村映之さん、マントバ公爵は大村義美さん、ジルダは千田彩さん。木村さんは愛娘を持つ父親と、道化師としての二面性を見事に演じ切ったほか、アリア「悪魔め、鬼め」など聴かせどころでも豊かな声量で聴衆を魅了した。
大村さんも千田さんもそれぞれアリアの名曲を朗々と披露。千田さんはキャスト初挑戦ながら、純真無垢(むく)な16歳の娘を堂々と表現。アリア「いとしい御名は」では牧歌的な伴奏に乗せて高らかな美声を響かせた。
今回初めて同会のオペラを見たという市内の女性(37)は「物語が進むうちに皆さんの演技や音楽に引きこまれていきました」と大満足の様子だった。
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