宮下さん宅、道産木材ふんだんに使用「北斗市の奉行所」

update 2010/11/6 14:58


 【北斗】市内桜岱の宮下清さん(70)宅は、道産木材をふんだんにあしらった豪華な造りだ。地材地消にこだわった個人住宅として評価が高く、木材加工業者らの現地研修視察コースにもなり、「こんな豪邸は全国でも見たことがない。北斗市の奉行所だ」と感嘆の声が上がった。

 400坪(約1300平方b)の敷地に建つ63坪(約210平方b)の豪邸で、2007年9月に着工し、09年10月に完成。土台や柱、けた、床、壁、天井とクリ材が7割使われている。ほかに、イチイやケヤキ、スギ、ポプラなど道南産の広葉樹を主体に13種の建材を組み立てたという。

 宮下さんは、宮下建設運輸の社長で「30年、40年かけて木を探し回った。辛抱してお金をためて、自分の夢を実現した」と振り返り、建材が反らないように焼き上げの加工にも自ら手を掛けたという。

 居住から1年たったが、今でも玄関に入ると木材の芳醇(ほうじゅん)な香りが漂う。また、家屋には源泉掛け流しの温泉もある。

 学した渡島東部地区指導林家連絡協議会の石井美智磨会長らは「見事な造りの一言。木に携わる人たちのあこがれの空間で、100年、200年後も、このすてきなたたずまいは変わらないはず」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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