サハリン航空社長が函館市長と会談「ユジノ線運休」強調 再会を約束

update 2010/11/5 10:39


 ロシアのサハリン航空(本社・ユジノサハリンスク)のコンスタンチン・スホレブリク社長(49)らが4日、函館市役所を訪れ、西尾正範市長に同社が函館―ユジノ間で運航していた定期路線を事実上撤退することを報告した。スホレブリク社長は「完全な撤退ではなく、一時的な運休。状況が変われば再開することを約束したい」と語った。

 函館―ユジノ線は1994年に国内初のサハリン路線として就航。ピーク時の2006年には年間4000人以上の利用があったが、近年は搭乗率が2―3割台と低迷し、昨年4月から定期便が休止。今年7月からチャーター便も運航を取りやめていた。

 スホレブリク社長は同路線を「極東ロシアと日本の交流関係にとって重要な礎」と強調。その上で撤退の理由として石油・天然ガス開発が一段落したことや、今年3月にウラジオストク航空が成田―ユジノ線を開設した影響などを挙げ、「人の往来が少なくなり、函館便にはネガティブな状況が重なった」と説明した。

 これに対し、西尾市長は路線開設以来続く友好・交流関係や患者の受け入れ体制などを強調。新幹線延伸やソウル線による函館のハブ(拠点)機能の向上にも触れ「領土問題で関係が良くない中で、経済的交流は道とサハリンの発展に大きな意味を持つ。長いお付き合いを続けていきたい」とし、運航再開を要望した。

提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです