駒ケ岳、今年7891人登山

update 2010/11/2 10:08


 【森】小噴火による規制から今年、12年ぶりに山開きした駒ケ岳(標高1131メートル)の登山者状況が1日、まとまった。6月19日から10月末までの入山届け出数は1万375人で、そのうち7891人が登山した。期間中は大きな事故やけが人などもなく、森、函館、七飯、鹿部の4市町でつくる駒ケ岳火山防災会議協議会は「この統計を基に来年以降の登山規制について具体的に詰めたい」と関係機関と協議に入る。

 噴火の恐れがあるため1998年10月から入山禁止となっていたが、2000年以降、火山活動が静穏であることから、4登山道のうち赤井川ルート(森町)のみ入山規制を解除した。

 各月の登山者は、6月が539人、7月1555人、8月1253人、9月1941人、10月2603人だった。

 内訳は、札幌・道央圏を主に道内が4071人と5割を占め、次いで函館市が1823人、道外は1033人、森町は453人、七飯町が405人、鹿部町106人だった。

 登山道の開放は原則土曜、日曜、祝日に限定。午前9時―午後3時までで、3日前までに届け出が必要だったが、「本州からの登山者に周知が行き届いておらず、『なぜ登らせないんだ』と強い口調で迫られ、対応に苦慮する場面もあった」と関係者。

 同協議会の事務局を務める森町防災交通課は「まずは無事に山開きを終えられたことにほっとしている。全国各地から大勢の愛好家が登山してくれたことも喜ばしい」とする一方、「入山手続きを把握せず、前日に登山をしたいという問い合わせもあった。事故防止やモラルの観点で課題が残った。この一年をじっくり振り返り、今後に生かしたい」としている。

提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです