松前高、函館美術館が協定締結へ/書道教育の充実で連携

update 2010/10/27 10:49


 【松前】松前高校(石塚耕一校長、生徒188人)は、書道教育を充実させるため、道立函館美術館(中江修館長)と連携協定を締結する。11月30日に調印式を行う。松前町出身の書家、金子鷗亭(1906―2001年)らの作品を多数所蔵する同館の協力を得て、書道教育のレベルアップを図る。双方にとって「高(校)・(美術)館連携」は初めての取り組み。高校と美術館の新たな関係は各方面から注目を集めそうだ。また、調印式には日本を代表する書家、中野北溟氏(87)を招く予定。

 同校は魅力ある学校づくりを推進するため、地域について学ぶ「松前学」「国際教育」と並び、「書道」を教育の柱の一つに位置付けている。現在、1、2年生が必修科目として学んでいる。

 同美術館との連携によって、生徒の書道への学習意欲を高め、教員の資質や能力の向上を図ることが目的。また、「書のまちづくり」を目指す同町の活性化にもつなげる考え。連携内容の大枠は@生徒の美術館見学や学習会の開催A学芸員による出前授業B同町への移動美術館―などとしている。

 石塚校長は「生徒の意識を高め、署の力をつけることにつながる。また、『書のまち松前』をアピールすることにも役立つはず」と期待を込める。同館の柴勤副館長は「ともに書という共通項があるが、書を入口として、生徒に芸術全体に目を向けてもらうきっかけにしたい」と話している。

 調印式は11月30日午前10時から同校体育館で行う。札幌市在住の中野氏が訪れる。中野氏は金子鷗亭に師事。現在、鷗亭が創設した創玄書道会の会長を務めている。式には一般町民らも参加することができる

提供 - 函館新聞社


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