各店が工夫 利用定着 23日で「大門横丁」開業5周年

update 2010/10/20 14:40


 多彩なジャンルの飲食店26店が入居する屋台村「大門横丁」(函館市松風町7)が、23日に開業5周年を迎える。空洞化が進む函館駅前大門地域に、かつてのにぎわいを取り戻そうと、第3セクター「はこだてティーエムオー」が立ち上げ、今や年間利用者15万人、総売上高げは約2億5000万円の観光名所に成長した。屋台村の5年間の道のりと今後の展望について、はこだてティーエムオーの大久保敏マネージャーに聞いた。

 ――5年間を振り返って。

 初年度は新聞、テレビなどで紹介されることも多く、予想を超える約24万人の利用者で、売り上げも3億4200万円を超えたが、本当の勝負は2年目以降であると覚悟していました。定期的なイベントの実施や、各店舗の自主的努力などにより、リーマンショックや新型インフルエンザなどのマイナス要素が多発するも、2年目以降も売上高は2億5000万円を下回りませんでした。

 ――観光客と市民の利用割合は。

 夏は7対3で観光客が多く、冬は市民の利用が大半となるが、利用客数自体が夏の半分近くに落ち込むので、冬に市民の利用者を増やすことが課題です。5周年を記念し、22、23日に実施する「はしご酒」イベントや、“バル街”を手本にした「大門バル」などをきっかけに、市民が気軽に足を運んでもらえる場所にしていきたいです。

 ――26店舗の顔ぶれはオープンから変化しているのか。

 5年間で入れ替わったのは6店舗のみです。各店舗に売上ノルマなどは一切課していません。ただ屋台村全体の売上推移を知らせており、あくまでも自主的な努力を促すことが大切と考えています。現在残っている店舗は、それぞれに工夫を凝らして顧客の拡大に成功しています。

 ――12月には東北新幹線の新青森駅がオープンするが。

 5周年のタイミングに、大きなチャンスが到来したと考えています。11月からは青森、八戸、弘前と共同した四大屋台村スタンプラリーもスタートします。5年後の新函館駅開業に向けて、今年が重要なターニングポイントととらえています。

提供 - 函館新聞社


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