函館地区平和集会/中山千夏さんが9条の堅持訴える

update 2010/10/19 13:12


 憲法9条について考える「10・17函館地区平和集会」が17日、函館国際ホテル(函館市大手町5)で開かれた。作家で元参議院議員の中山千夏さんが基調講演し、参加者は平和憲法の重要性について再確認した。

 平和集会は憲法9条―世界へ未来へ函館連絡会(略称=函館9条連)が毎年10月に実施。この日は市民ら約200人が参加した。

 基調講演をした中山さんは、歌手やテレビタレントとしてマルチな活躍で人気を集めた。1977年に市民の政治参加を目指した政治団体「革新自由連合」の結成に参加し代表の一人となり、80年に参議院に初当選し1期6年務めた。現在は著作活動に専念しながら、死刑廃止運動などの市民活動を続けている。

 中山さんは議員時代を振り返り「当時は国会内における差別が激しく、私のような新人タレント議員はベテラン議員から相手にされなかった。議員の仕事自体はやりがいがあったが、2度とあの場所には戻りたくない」と告白。自身が政治活動にかかわるきっかけとなった女性差別撤廃運動については「現在も伝統という名の下に、さまざまな差別が残されている。これからも女性の地位向上のために戦っていきたい」と強調した。

 憲法9条については「国家が自分たちに都合よく解釈し、戦争の正当化を行った場合、個々がしっかりと意識を持って正していかなければいけない」と平和憲法の堅持を訴えた。

提供 - 函館新聞社


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