ロシア軍艦に人、人、人・・・一般公開

update 2010/10/17 11:25


 函館に寄港したロシア太平洋艦隊所属の対潜大型哨戒艦「アドミラル・パンテレーエフ」(6700トン)の一般公開が16日、函館港港町ふ頭(函館市港町2)で始まった。厳重な警備・保安態勢の下、ふ頭入り口や岸壁には長い列ができ、この日だけで市民ら約1400人が来訪。戦後初めて道内に入港したロシア艦船の迫力を目の当たりにした。

 午後零時45分の受付開始前からふ頭入り口の駐車場はほぼ満杯の状態に。手荷物検査を受けるための順番待ちの列が絶えず、岸壁まで移動する専用のマイクロバスに乗り込むまで30分程度要した。艦内の入場制限で岸壁でも300人ほどの長い列。乗艦までは最終的に1時間以上かかったが、乗組員らが同艦前で歌や演奏を披露して場を和ませた。

 今回公開されたのは同艦の甲板部のみとなったが、船首付近にある100ミリ単装砲などは間近で見学でき、乗艦した市民らはロシア人乗組員と記念写真を撮ったり、搭載された兵器に見入ったりしていた。同艦の隣では海上自衛隊の護衛艦「あまぎり」(3500トン)も同時に公開された。

 見学に訪れた市民らには比較的歓迎ムードが漂った。旧日本海軍だったという七飯町の無職、境昭三さん(83)は「装備は仰々しかったが、実際に近くで見ると古い艦船と分かる部分もあった。ロシアとけんかしてもしょうがないので寄港には賛成」。この日のために千葉市から訪れた男性会社員(41)は「自衛隊の船より重厚感があった。友好のために寄港はいいことだと思うが、もう少し内部も公開してほしかった」と話した。

 一般公開は17日も行われ、午後1時―4時(受付開始は午後零時45分、受付終了は午後3時半)。16日は急きょ駐車場を増設したが、対応しきれず、駐車待ちの車両で周辺道路が一時2キロ以上渋滞した。

提供 - 函館新聞社


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