スーパーやドラッグストア 函館で進む深夜営業 顧客争奪戦が激化 

update 2010/10/17 11:25


 大都市圏を中心にスーパーやドラッグストアの営業時間の拡大が急速に進んでいる。函館地域でも8月にオープンした「スーパーセンタートライアル北美原店」(函館市北美原1)が24時間営業を行っているほか、午後11時や午前零時まで営業を行うスーパーも増えている。このほかドラッグストアの中にも深夜まで営業するところが出てきており、顧客争奪戦が激化している。

 トライアルは福岡を拠点とするディスカウントスタイルの大型スーパーチェーン。同社によると「具体的な数字は明かせないが、現在までの北美原店の売り上げは目標をクリアしている。プライベートブランドを中心に価格面で他店との差別化を図っていきたい」とし、「今後も立地条件が見合う場所があれば出店を考えていきたい」と強気の構え。

 函館地区で24時間営業を行ったスーパーはトライアルが初めてではない。2000年前後に市内のダイエー数店舗が24時間営業をいちはやく導入したが、費用対効果が見合わなかったために数年で撤退。同社の広報企画部では「現時点では函館地区で再び24時間営業を行うことは考えていないが、時間延長などについては検討の余地がある」と話している。

 このほかの主なスーパーの深夜営業の状況は「ホクレンショップ函館昭和店」(函館市昭和1)が深夜零時まで。道南ラルズでは本通店(本通4)が午前零時、ビッグハウスアドマーニ(同美原3)と戸倉店(同戸倉町263)が午後11時まで。マックスバリュは石川店(同石川町226)、堀川店(同堀川町4)がともに午後11時まで。またMEGAドン・キホーテ函館店の食料品、日用品売り場も午前零時までとなっている。

 トライアル北美原店と同一の商圏内にビッグハウスアドマーニを抱える道南ラルズでは「(トライアルのオープンで)一時的に売り上げに影響があったのは確かだが、顧客層や商品構成などが根本的に違うので、営業時間を延長して対抗することは考えていない」と話す。

 昨年業務提携した魚長とコープさっぽろは、道南地域で合わせて30店舗以上を展開するが、魚長の営業時間が最長午後9時まで、コープさっぽろが最長午後10時までと、深夜営業化には消極的な様子。魚長によると「現在はコープと仕入れや配送の共同化を進めコスト削減に力を注いでいる段階。営業時間の延長については今後の検討課題」と話す。

 一方、食料品や日用品の取り扱いも増えて小スーパー化しているドラッグストアにも、深夜営業化の動きがある。サッポロドラッグストアでは4月に田家店(同田家町20)と函館日乃出店(同日乃出町17)の営業時間を午前零時まで延長。同社は「今後も利用状況を見ながら随時深夜営業を拡大していきたい」と話し、コンビニエンスストアを含めた深夜の販売合戦に拍車が掛かっている。

提供 - 函館新聞社


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