クマに注意 道南でも頻繁に目撃

update 2010/10/16 15:06


 クマが人里に出没し、住民を襲う被害が全国で相次いでいる。ヒグマが多く生息する道南でも注意が必要だ。道によると、今年に入り渡島・桧山管内でのヒグマの人身事故は発生していないが、「農作物の収穫時期にヒグマが人里で頻繁に目撃されている。餌となる生ごみを屋外に置かないなど基本的な対策が必要で、地域一丸で取り組むことが効果的」としている。

 10月に入り、本州各地でツキノワグマが学校や介護施設に侵入し、人に危害を加えている。今夏の猛暑の影響で餌となる野山のドングリなどの果実が少なく、そのため人里へ下りてきていることが要因の一つとされる。

 渡島半島地域のクマによる人身被害は、1989年から昨年までの21年間で9件発生。山菜採りや川釣りなど山中での事故が多く、このうち5人が死亡している。

 渡島総合振興局保健環境部のまとめでは、本年度のヒグマ捕獲数は15日現在で71頭。北斗市が16頭とトップで、八雲町や七飯町と鹿部町を結ぶ山並みにも生息数が多いという。

 昨年度の捕獲は約100頭と比較的多く、本年度は少なくなると見込まれていたが、ほぼ昨年並みのペースに。また、エゾシカの死がいが越冬を支える餌となり、冬眠しないヒグマの例も道東地域で報告されており、警戒が必要だ。

 同環境部は安全対策として▽刺激臭の強い生ごみを屋外に放置しない▽畑では作物をきれいに刈り取る▽入山する際はラジオや鈴で音を出す▽遭遇時は落ち着いて、刺激しないように視線をそらさず静かに立ち去る―などを挙げる。

提供 - 函館新聞社


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