大沼でワカサギ漁といかだ焼き

update 2010/10/15 11:05


 【七飯】秋の風物詩、大沼のワカサギ漁が今月7日に解禁となり、早朝から大沼や小沼で漁が行われている。夏場に水温が高かった影響か、例年に比べやや小ぶりで、漁獲量も少なめだが、網から上がったワカサギは銀色の魚体を輝かせている。関係者は、秋の深まりとともに水温が下がり豊漁となることを期待している。

 今季の漁は、昨年より6日遅い、7日に始まった。ワカサギの筏(いかだ)焼きやつくだ煮を製造、販売する老舗のひとつ「つしま謹製」(大沼町211)の対馬義明社長(49)は、毎朝午前5時から漁を開始し、湖内8カ所の定置網を回る。14日の漁獲量は約60キロ。例年、ピーク時には1日に150キロが上がるといい、不振が続いている。対馬社長は「小沼ではサイズがだいぶ大きくなってきたが、大沼はまだこれから。例年よりも遅くれている」と話す。

 水揚げされたワカサギは、その日のうちに加工される。同店では、12日から筏焼きの加工を始めた。パートの主婦ら約10人が、5aほどのくしにワカサギを差し込み、網に並べる。くし1本に必要な小型のワカサギは十数匹で、1くしにかける時間はわずか30秒ほど。熟練の職人技で手際よく次々とワカサギが網の上に整列し、作業場の会話を弾ませている。

 対馬社長は「淡水の大沼で育ったワカサギは骨まで柔らかい。新鮮なうちに加工するので、筏焼きもつくだ煮もおいしい」と話している。

 ワカサギ漁は11月2日からは地引き網漁が開始され、湖面が氷結する12月中旬まで行われる。

提供 - 函館新聞社


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