函館とロシアの交流史 資料で振り返る 市中央図書館で展示会

update 2010/10/15 11:04


 函館市の姉妹都市、ロシア・ウラジオストクが今年で建都150周年を迎えたことを記念し、函館市中央図書館(五稜郭町26)で14日から、函館とロシアの歴史に関する展示会が始まった。大正時代から昭和初期にかけて現地で発行された「浦潮(うらじお)日報」の一部も公開し、多くの邦人が暮らしたロシア極東都市の様子を伝えている。25日まで。

 函館日ロ交流史研究会(長谷部一弘世話人代表)などロシアとかかわりのある団体が、今年6月から7月にかけてウラジオストクで開催された建都150周年記念事業に参加し、パネル展示を行った。今回の展示会ではその時のパネルを日本語に直し展示、紹介している。

 同図書館が所蔵している「浦潮日報」の一部も公開。1917年にウラジオで創刊された新聞で、当時、現地にに住んでいた3000人を超える日本人の生活の様子を知ることのできる貴重な資料。同図書館では大正7、12、13年に発行された一部を所蔵しており、今回はその中から5nを展示する。

 函館日ロ交流史研究会が浦潮日報をデジタル写真でDVD化しており、将来的には全紙面を同図書館で閲覧可能にする予定という。同研究会の関係者は「海外での新聞発行には大陸侵略の歴史が絡んでおり、しっかり学ばなければいけない事柄だと思う」と話していた。

 17日午後1時半からは「函館―ウラジオストク交流の諸相」をテーマに記念講演会を開催。「ウラジオストク物語」の著者としても知られる道情報大学教授の原暉之さんと、「浦潮日報」研究の第一人者で金沢大学名誉教授の橋本哲哉さんが講演する。問い合わせはTEL0138-35-6800(同図書館)。

提供 - 函館新聞社


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